今作はChaudes-Aigues ショード=セーグにあるオーベルジュ、serge vieira セルジュ・ヴィエイラの書籍だ。
シェフであるSerge Vieira セルジュ・ヴィエイラと妻のMarie-Aude Vieira マリー=オード・ヴィエイラが率いるこのレストランはミシュラン2ツ星を獲得している。
セルジュ・ヴィエイラはポルトガル人の両親の元に生まれ、フランスに移住してきた。
元々は工業デザインに情熱を燃やしていたが、その情熱は料理へと移り変わっていったそう。
CAPとBEPを取得後、シャマリエールのDominique Robert ドミニク・ロベルトやクレルモン・フェランのBernard Andrieux ベルナルド・アンドリューなどに師事した。
その後、ヴズレーの三ツ星レストラン L’Espérance レスペランスのMarc Meneau マルク・ムノー元で3年半腕を磨き、サンボネ・ル・フロワのRégis Marcon レジス・マルコンの元でも修業するなど確実にそのキャリアを積み上げてきた。
そして2005年のボキューズ・ドールにフランス代表として参加し、見事優勝を勝ち取ったのだ。
2009年に妻と共に晴れて自身のオーベルジュをオープン、2010年には一ツ星、2012年には二ツ星の栄誉を与えられている。
今著では彼の料理の根底をなしている、感覚的な部分がルセットと共に記されている。
味覚、聴覚、嗅覚、視覚、触角の五感を肉体的だけでなく、精神的にも感じ取ることが大切だと語っている彼。
書籍の前半部分ではその五感が研ぎ澄まされるようなオーベルジュを取り囲む美しい環境やキッチンの様子が、後半部分では自然と新鮮な素材からインスピレーションを得て作った洗練された料理が掲載されている。
Édition: Quelque part sur terre 社
294ページ
フランス語
2017年
サイズ:縦 30.5cm×横 25.5cm×幅 3cm
ISBN: 978-2-918581-15-4