Cuisine d'altitudeと題された今著はその名の通り、フランスの中でも標高の高い位置にあるレストランの料理にスポットを当てたものだ。
他の環境以上に季節や山の気候に大きな影響を受け、元々その地方出身のシェフなのかそうでないのかによっても料理が大きく異なってくる。
今作では海抜1000m以上の高さにあるいくつかのレストランで働く野心的なシェフが登場する。
その中にはRené et Maxime Meilleur レネ&マキシム・メイユールやLaurent Petit ローラン・プティ、Emmanuel Renaut エマニュエル・ルノー、Jean Sulpice ジャン・シュルピスといった今を時めくスターシェフ達も含まれている。
妥協を許さず山々と共に料理を続けてきた彼らたち。
生産者や山で採れる食材とも緊密に歩みを続け高い評価を得ている彼らによる料理、山で料理をすることの意味、それらを支える哲学など読み物としても非常に興味深い。
不利とも思えるテロワールの特徴を強みにする彼らの力強い料理の数々をご覧頂きたい。
Édition: Verlhac 社
166ページ
フランス語
2011年
サイズ:縦 30cm×横 24cm×幅 2cm
ISBN: 978-2-91695-477-6